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Notes:


次に酸化ストレスによるかゆみ増強のメカニズムをご説明します。

紫外線などからの酸化ストレスが皮膚に加わると、皮膚構成細胞から一酸化窒素(NO)が産生されます。

NOはサブスタンスPの作用を増強させますので、先程ご紹介した「ヒスタミン依存の経路」と「ヒスタミン非依存性の経路」の両経路によるかゆみが亢進することになります。

一般に、NOは生体内の物質代謝を促す様々な酵素への関与が知られていますが、皮膚においては、サブスタンスPの介するかゆみを増強させる作用を持つことが明らかとなっています。