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ストレスが原因で睡眠障害
睡眠障害の原因として考えられるものの1つ「ストレス」についてです。こちらも古い文献ではありますが、参考になるので引用させていただきます。方庵院長の環境小児科学マニュアルによると、「不安が生じると、子供は赤ちゃん返り、情緒的退行を示す。この場合の対応の仕方は心のこもった、目の行き届いたものでなくてはならない。しかしこれを甘やかすことと誤解する向きもあるが、誤った考え方である。」「退行するということより、最初から「もっと大人らしくしなさい」と要求する場合、一応目的は達成できても遺尿や睡眠障害といった情緒不安定の症状に移行することが多いようだ。」とあります。前頁でも述べましたが、原因が子どもにだけあると決め付けず、実は親にも問題があるかもしれないという可能性があることも抑えておく必要がありそうです。
また、大人のストレス解消にあるときは鎮静剤を使用したり、休暇をとりエネルギーを充足する方法があるが、子どもは好ましくないようです。
○ねむれない、起きれない、睡眠中の異常(restless legs,夜驚、遊行、てんかん発作など)の有無、呼吸異常の有無
○restless legsには、Fe,フェリチン値の評価を
○生活指導
起床ではできるだけ明るい光をあびる
寝る前に精神的に落ち着く工夫:ゲーム終了、入浴順などのルール作り、室温や音、湿度など。
概日リズム障害では、特異的メラトニン受容体作動薬(ラメルテオン)や超短時間型睡眠導入剤や抗ヒスタミン、リスペリドンなど
ナルコレプシーではモダフィニルやメチルフェニートなど