NORO03-02607061415@
当児童部に於ては、精神・脳疾患の最も著しい児童をよき環境のもとで適切な訓練を行っております。訓練によって、児童の能力が最大限に引き出されようとしております。現在、過去を振り返ってみますと長いようで、夢のように過ぎ去った一年でした。うれしい事、悲しいことの数々・・。時には、子供と職員との根気くらべにあけくれるのではと思った事もありました。が長い目で見た訓練は子供達の日常生活の行動に、大きな反映をもたらしていることを確心出来るようになった今日、訓練は、不幸な子供達の為になくてはならない物だと、職員一人一人が考え、又、働く勇気と希望を持つようになりました。訓練は子供達の日常の生活を、よりよくするために行っているもので、訓練方法としては、歩行訓練、発声訓練、積木訓練、色形訓練等があり、各訓練に共に子供達はかなり長時間椅子に座って待っておりますが、これらの訓練は総て脳を外部から刺激することにより、態度に自覚出来、行動に移れるようにさすものであります。
約一年の訓練結果としまして、初めは、積木を並べることすら出来なかった子が現在では、直線並べから、四角並べ、三角と正確に出来るようになっております。日常生活の反映において、入院当時はうことすら出来なかった子が靴を履きどうにか歩く様になっております。排尿便のしながしの子すら、表示があり一人で用を達するまでになっており、又ホールの隅に閉籠って、他児のグループ生活を見ていた児が積極的にグループ生活に参加し日夜楽しく走っております。これらは、すべて院長先生、和田先生を初め、皆様方の暖い御指導と御協力により今日ある訓練と思い感謝と喜びにたえません。(第三号 訓練について Mo)
これで第三号が終わります。野呂によせて、最初から何号にも渡って寄稿してくれている借りにD看護婦としましょう。この方がなんと90を越えても父をどんな時も支えて師長をしてくれ、70年ごろの当院の患者さんたちにとって本当に良い場所にしてくれました。その数年まえから、閉院までの間長きをすごし、私と共に運動会を走った者も、去らせてしまいました。我が安浦病院の黎明期、スタッフの葛藤の日々、多少とも伝わりましたでしょうか。 (第4号へつづく)