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NORO03-02607061405/野呂第三号より6 ......

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 昭和三十三年七月二十五日、広島中央児童相談所にて初めて院長先生にお目にかかり、精薄児を持つ母親の悩みを訴え精神的に生死の境にまで荒んだ私に心から救いの手をさし延べ生る望みを与えて下さった終生忘れ難き良き日である。それより後は何かの形で御恩に報いたいと日夜念じていた矢先、一昨年の八月職員手不足の為、五日間のお手伝いさせて戴いたのをきっかけに、一昨年十月十九日正式に職員の勤務が許可され、固い意志と信念を基に家人に理解を求め社会活動の再出発に大きな喜びと誇りを抱いて家庭を後にした。
こうして当院での新しい生活が始まるが、予想以上に職務の困難さと家庭との両立苦しんだ事もあるが微力ながらも、自己の存在が何如に下積みにあろうとも自分なりの責任と希望に達するまでは頑張らなくてはと決意を新たにする。「先ず児童部で一番問題となり一番嫌がられる仕事を率先してやること」このボスターを心に掲げ今日まで怠らず勤務して来た。そして自分なりの成果を認め誇らしさで毎日が楽しくてたまらない。具体的には次の機会に書く事にする。こうする事によって毎日の訓練、音楽と華やかな舞台が展開される事を自覚し今後も一層努力し最後まで舞台下の力持ちとなり院長先生始め職員の皆様と共に、薄幸な子供と共に生きる事を最大の喜びとするものである。
 未熟な表現でお恥ずかしい次第であるが私のような不幸な人達が次々と安浦病院のお陰で救われ生る道をたどりつつあることは偏に院長先生始め皆様のなみなみならぬ熱意と御厚意の賜と日夜感謝の念にもえております。尚私達職員一同は当院の求人(救人)の趣旨を良く理解し仲よく助け合い、ゆづり合いの気持を忘れず明るく住みよい雰囲気を育てて行こうでわありませんか。(第三号 安浦病院勤務について Sh)
(つづく)