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情緒安定作用をもつ漢方薬2

漢方の原料である生薬には、差はありますが抗不安や鎮静作用などの情緒安定作用をもつものが多く存在し、情緒安定作用を期待されて作られた処方もあるとされているようです。

なぜ子どもに適しているのか?

心の病気が身体に現れやすい子どもの場合、これらの漢方薬は情緒安定作用と共に、身体機能の改善作用も持ち合わせているため、より子どもに適しているのだと、山口英明さんは述べられていました。

また、漢方薬のもつ情緒安定作用はマイルドであること、眠気や口の渇き、胃腸障害などの副作用が少ないそうです。

激しい症状の鎮静には不向きとなってしまいますが、子どもの心身を少しづつ楽にしていく作用はあると考えられるようです。(文献2,P993より)